中世から現代までの洋装本の製本構造と技術を学びながら書物の保存と修復の考え方と技術を学びます。本を取り巻く保存環境についての深い知識を習得します。予防的保存から本格的な解体修理まで修復のテクニックだけでなく、幅広い視点を持った保存修復士の育成を目指します。 |
授業内容
§1.本のかたち、材料、歴史の学習
□中世から現代までの製本構造、
技術、装丁の学習
□コディコロジー基礎・製本構造と技術の歴史
装丁の歴史
□制作実習
布装くるみ製本・ベラム装リンプ製本
革装とじつけ製本・14世紀板表紙製本など
様々なとじの見本制作
□製本材料の知識
皮革、クロス、紙、糸、箔など
§2.保存についての知識と実習
□予防的手当の実習
保存環境の知識
保存カルテの記入学習
保存容器の製作(書見台/保護ジャケット
封筒ホルダー/保存箱など)
§3.修復処置についての知識と実習
□製本構造と書籍修復の問題点
□小規模補修の実習(ページ修理、見返し修理
背構造の修理など)
□保存製本の制作実習
□布装くるみ製本の修復、革装とじつけ製本の修 復)
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