絵画修復工房

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  •  (旧)ランビエンテ修復芸術学院内に絵画保存修復工房を設立すべく、2007年の本格的な始動を目指し、2005年3月にその準備が始まりました。2015年パラッツオ・スピネッリ日本事務局に改名後、卒業生個人の修復技術士により日本校を通して修復のご依頼をお受け致しております。

     工房設立の目的は、イタリアの修復方法を実践する工房としてイタリアにて学び、トスカーナ州公認資格を取得した学生に、帰国後その経験と技術を職業として生かし活躍をする場を与えること、また、日本において修復がされずに傷んでいく多くの作品に美術品修復という認識を広める活動を通して、修復の機会を与え、次の世代へ守り伝えていくことです。
     そして世界においてもあまり例をみない、本格的な学院内工房として、伝統的修復技法を基本としながら、新しい技術や方法を積極的に取り入れ、それぞれの作品の損傷の徹底した調査の上に、一番適した修復方針をたて処置を行う、すなわちアカデミックな研究と経験に基づく技術の融合の実践の場という、まったく新しいタイプの工房を作ることです。

     すでに美術館、民間企業、個人収集家などのクライアントより依頼を受けた数々の作品の修復処置を行い、技術に裏づけされた丁寧な仕上げと誠実な仕事に高い評価を頂いています。
     




     また、イタリアの修復工房を訪問したり、また修復関係者のみに限らず国内外の多方面にわたる専門家の方々にランビエンテ修復芸術学院に来校していただくといった交流を積極的に行うことにより得る、多くの情報や助言を理想的な工房の実現化に生かしています。


     専門的調査のために、マイクロスコープ、赤外線撮影用カメラなどを設置しましたが、今後も、更なる設備面での充実を図って行く計画です。
     

     伝統的修復技法の習得と応用、新しい理論や科学的技術の研究と実践、それらを融合し実際の修復に実現できるのも、学校という教育現場の中にある工房だからこそであると自負いたしております。
    時代やその修復作品のニーズにあった、また一歩先を行く提案が出来るよう、的確でより高いレベルでの修復をめざして努力を重ねております。

     工房では、油彩画を中心とした絵画作品の調査および保存修復を承っております。お見積もり・ご相談は無料です。こちらのアドレスまでお気軽にお問い合わせください。書籍、版画、デッサン等の紙作品の保存修復は紙作品修復科で行っております。    

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