絵画技術

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修復技術者に必要な写 真ドキュメントの作成能力を得る為のカリキュラムです。 一眼レフカメラによる撮影技術と理論について、初めてカメラに触れる方を含め、基本的な理論から応用へと段階的に学習します。セオリーから始め、後半は実際の作品を用いた撮影実習を行ないます。また 撮影結果からの作品の状態調査と修復処置に関わる情報の入手までを学習します。

左:定常光撮影
右:紫外線蛍光反応撮影
  




講師:松谷靖之

初めて35mm一眼レフカメラを触る方を含め、撮影に必要な基本的理論から、実際の撮影で必要となる実践理論を学習します。後半は実際の撮影を各々がセッティングから全てを1人で行なう能力を習得し、修復に必要な写 真ドキュメント の撮影技術を学習します。

●1学年次

●カメラの基本構造

● フィルムについて
・フィルムの種類(カラーネガ・リバーサル・白黒ネガ)
・現像処理について
・フィルムサイズについて
・フィルム感度について(ASA・ISO)

●露光・露出について
・絞り(Fナンバー)
・シャッタースピードについて
・絞りとシャッタースピードの関係のまとめ
・フィルム感度の設定

●露出計
・反射光式露出計(TTL露出計)
・入射光式露出計
・反射光式露出計とブラケティング(18%グレーについて)
・入射光式露出計とブラケティング
・フィルム感度とブラケティング

●適性露光への理解を深める
・特性曲線 (Characteristic curve)
・特性曲線の露光量と濃度について
・フィルムラティチュード(露光寛容度)

・ルクスとカンデラ(lxとcd)照度と輝度による説明
・露光量
・濃度について
・印画紙の特性曲線

●絞りの効用をより深く理解する。解像力と被写界深度
・解像力(レンズや感光材の特性評価)
・収差(収差の原因と種類について)
・被写界深度
・レンズの焦点距離とf値との関係


●色温度について
・撮影人工光源と色温度
・フィルム設定色温度について
(デイライト・タングステンフィルム)
・色温度計(カラーメーター)について

●撮影機材について

●光質について
・撮影光源の違い(タングステン光源・フラッシュ)

●ライティングについて
・レフ版・バウンス・ディフューザー

●フィルターワーク
・光源とフィルターワーク
・色温度変換フィルターの特性
・色温度補正フィルターの特性
・色補正フィルターの特性
・フィルターの選定と補色の関係
・フィルター使用時の露出補正について

●撮影種類について
・定常光撮影:Luce diffusa

・斜光線撮影:Luce radente

・透過光撮影:Transilluminazione

・紫外線蛍光反応撮影:UV fluorescenza

・赤外線撮影:IR Riflesso

●撮影実習

●写真ドキュメントとレポート作成


●カリキュラム内容は若干変更を伴う場合があります。

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