Kermes No.36 1999 sep-dec
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アナーニの4人の教皇
I quattro Papi a Angni
インノチェンツオ3世、グレゴリオ9世、アレッサンドロ4世、ボニファチョ7世を描いた作者不祥の4枚の絵の修復が完了した。作品は、アニャーニ大聖堂の聖物納室に保管されていて、18世紀中頃の作品と思われる。 |
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ヨーロッパ基金「アスコリ」のために
Fondi europei per la provincia di Ascoli
ヨーロッパ共同体は、アスコリ・ピチェーノ周辺の文化財修復のための資金を計上した。 |
聖オルソ教会のモザイク
Un Mosaico a Sant'Orso
アオスタの聖オルソ教会の内陣では、価値ある12世紀中期のモザイクが、脚光を浴びている。このモザイクの所存は、実に2年前の教会修復の時に明らかにされたのである。 今や、モザイクは、黒、白、茶のテッセラが織り成す幅3メートルの巨体を道々と日の光にさらしているのである。作品の構図は、大きな四角形のベースに円が内接した形で、その中にサムソンとライオンの戦いが描かれている。 モザイク全体には、ドラゴン、彪、2匹の蛇と2尾の鷲を従えたトリトンなどの動物が散らばめられていて、学者たちの注目の的となっている。 制作年代に関しては、断層測定値のほかにも、モザイクの中に記されているラテン語の記述と教会のロマネスク回廊に建つドーリア式円柱の柱頭のスタイルを考慮し、古文書学研究と照らし合わされて決定された。 |
法皇たちの財宝
I doni dei Papi
2000年1月9日「法皇たちの財宝展」が閉幕する。 美しく、価値の高い名品の数々は、数世紀に渡り世界各国より教皇に献上された金、銀細工で、現在は、ヴァティカン図書館に保存されている。 展示場で、貴重な聖骨箱、入念な細工の施された塩入れ、とてつもなく高価な壷などに<謁見>することができるのである。これらの財宝とともに、ヴァティカン・カトリック図書館所蔵の高価な品々も展示されている。 接することが困難な財宝に<お目にかかれる>唯一の機会といっても良いだろう。 この展覧会は、ペルージャ貯蓄銀行が協賛している。 |
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