方法論体系における絵画修復
<著者> オルネッラ・カザッツァ
この書により、初めて著者が長年に渡って追求してきた金箔の補彩 、「セレツィオーネ・クロマティカ(選別 )」「アストラツィオーネ・クロマティカ(抽象)」色彩 補遺等の、美観修復実技の原理が具体的に説明され明らかになった。 「セレツィオーネ・クロマティカ(選別)」「アストラツィオーネ・クロマティカ(抽象)」は、オルネッラ・カザッツアの比類のない洞察力と充分な研究に基づいた実際の修復作業によって、成熟していった。それは、彼女の手によって最終的に完成されたフィレンツェの聖クローチェ教会にあるチマブーエの「磔刑」の修復作業が貢献していることは、疑う予知がない。この書は、ウンベルト・バルディーニ著「修復理論」に裏づけされ、密接な関係を持っている。